『 和っくす』が進化し、
ご要望の多かった
ハードタイプ登場。
■はじまりはびん附け油

あるきっかけから、和歌山県の老舗化粧品製造会社のシマムラに行くことになった。
シマムラは天保13年(1842)創業でその当時から髪油、びん附け油の製造販売している。

そこで初めて見たびん附け油を見て
「これは日本古来のヘアワックスではないか?」
また、自然食品店を営んでいて業界の中ではヘアセット材は無いに等しい状態。
これを現代風にできないだろうか?と考えたところから始まりました。

■試行錯誤した結果、原料が3種類だけの「和っくす」が誕生
びん附け油の原料は菜種油とモクロウの2種類のみ。
そのベースを基に原料から見直すことになった。
原料にある菜種油からオリーブオイルに変更することによって酸化した臭いが少しましになる。
そして何よりオリーブオイルは天然のビタミンEがたっぷりと含まれるので肌にもとてもいい。
さらにシマムラは香川県小豆島に、民間栽培として我国で初めてのオリーブ園を開設し、食用および化粧用のオリーブ油の製造販売を開始したオリーブにも歴史を持っている会社なので原料のベースとして採用することにした。
モクロウからミツロウに変更するとヴィーガンやベジタリアンの方が使えなくなるので、モクロウしか選択肢はなかった。
香りのラベンダーはその当時の少ないメンバーで決めた香りでしたが、
後で調べてみると、ラベンダーには抗菌・殺菌作用があるようで、スキンケアにもいいみたいだった。
ラベンダーに関してはラッキーみたいな感じです。
■「和っくす」は想像を超える販売量

当時はこのようなオーガニックヘアワックスと言われるものが世の中に存在しておらず、販売量は未知数。
少量で仕入れさせていただいた容器分の「和っくす」を作り、売れなければあきらめようと販売開始しました。

いざ販売を開始すると、創刊したばかりベジタリアンマガジンの「ベジー」さんから取材したいとお声がかかり、
掲載直後から注文が殺到したことを今でも覚えています。

■ご要望
和っくすを販売してから数年が過ぎ、

●香りを変えればいかかでしょうか?
●ハードバージョンを作ってほしい
●量は多いので、小さなサイズで作ってもらえませんか?


というご要望がたくさん出てきていました。
ただ、当時はすぐに新商品を作る力が当店には無く、これらのご要望は大事に温存させていただいていました。
■全てはお客様のご意見

和っくすの販売から7年半が過ぎたときに、ふとしたきっかけから
ご要望が多かった和っくすを作ることになりました。

リニューアル品と言ってもいざ作るとなると新商品を作るのとほとんど変わらない苦労の連続で、
容器や原料の見直しを再度行うことにしました。

わからないことはお客様にアンケートをいただいたり、
また、香りについては詳しいお客様にアドバイスをいただいたりと、当店がかかわって作りましたが、
ほとんど全てお客様が作ったと言っても過言でないくらい、
新商品にはご意見を反映できたと自負しております。

■硬さ

和っくすの硬さはそのまま残し、もう1つハードバージョンを作ることにしました。
なので今までの硬さの「ふわっと和っくす」とハードタイプの「きりっと和っくす」が登場します。

「ふわっと和っくす」はすでに割合が決まっている「和っくす」が基となりますが、
「きりっと和っくす」は新商品となるので1年間かけて硬さを保持する割合を見つけました。
原料が少なく、かつ自然素材なのでどうしても暑い時と寒い時では硬さにムラが出てきます。
許容範囲の硬さを見つける為に何度も試作品を作り、最終的に決定した割合は夏と冬を過ごさせて決めたものとなります。

■香り

香りは一番大変だろうと鼻から考えてましたが、本当に難しい課題でした。
これはたまたまお客様でアロマにとても詳しい方にアドバイスをいただけましたので何とかなりましたが、
当店だけではとてもここまでの良い香りは出来なかったと思います。

初代和っくすでの香りはそのままに、
それに1つだけアロマを加え、割合を変えるだけでモクロウの香りが抑えられ、
女性、男性問わず、好んでいただける香りに代わりました。

原料は今まで3種類でしたが、4種類に変更となります。
オリーブオイル、モクロウ、ニュウコウジュ油(フランキンセンス)、ラベンダーです。



【平成28年度 厚生労働大臣表彰「卓越した技術者(現代の名工)」】
に選ばれた鬢付け師に作っていただいています。

■原料

●オリーブ果実油

オリーブオイルに含まれるその他の美容成分には、肌環境を健やかに整える働きがあります。オリーブオイルの持つ成分は、乾燥肌や敏感肌におすすめです。

  • ビタミンE:肌を保護する
  • ビタミンA:肌のハリと弾力を保つ
  • ポリフェノール:肌をすこやかに保つ
  • オレイン酸:保湿効果
  • スクワレン:浸透作用※、保湿効果
  • リノール酸:水分保持

●モクロウ

「はぜ」(うるし科)の実の薄い外皮に含まれた中果皮を圧搾あるいは抽出して得られる植物性油脂で、生蝋(しょうろう、きろう)とも呼ばれる。はぜの木は昔から四国地方や九州地方で盛んに栽培されたため、現在でも木蝋の製造はこれらの地方で行われている。
そのままロウソクの原料として使われることもあるが、天日でさらすなどして漂白した「白蝋」として、ロウソクの材料やろうけつ染めなどの染色材料、力士の髷を整えるための鬢付け油としても用いられる。

●ニュウコウジュ油

樹木から分泌される樹脂のことを乳香(にゅうこう)またはフランキンセンスといいます。 フランキンセンスの樹木は樹皮の内側に樹液が蓄えられていて、樹皮に傷がつくと液が出てきます。その樹脂を水蒸気蒸留したものがアロマセラピーの精油になります。
フランキンセンスは古来より「若返りの精油」とされ、エジプト人はフランキンセンスを使って、若返りのパックを作り、しわとりをしていた、と言われています。

現在でも、老化した肌の強壮や収れん作用、皮脂のバランスを整えるのに役立ち、炎症を抑え、しわを伸ばすのに効果的とされ、プロのエステティシャンの方もよく使用されています。

●ラベンダー油

ラベンダーはハーブの中で最も代表的なものの一つで、地中海沿岸地方原産の多年草、草丈は1mくらいになります。

昔から、ラベンダーの香りには
「神経を沈静化する効力がある」と言われてきましたが、
近年の科学技術の進歩で脳波の検査や香気成分の測定などができるようになって、まさしくその効能があることが確認されています。
■使い方