日本ミツバチだけの純粋ハチミツ

【原料名】国産蜂蜜(和歌山県産、椎の花、栗の花、檜の花、その他)
【内容量】600g

お客様から質問がありました。
「日本みつばちの蜂蜜の相場はもっとお高いのですが、この『日本ミツバチだけの純粋ハチミツ』は、純粋で、加糖や加熱がないものでしょうか?」
当店の取り扱っている『日本ミツバチだけの純粋ハチミツ』(以前の名前は純粋ハチミツ)は全く混ざりがない和歌山県のすさみ町の山の中の『日本みつばち』だけで採取した蜂蜜です。

いつも店舗にお越しいただいているお客様から
「友人が趣味として行っている。」
とご紹介いただいて取り扱いが出来ています。
日本みつばちの蜂蜜の相場を知らずに、そのご友人の方からいただいた金額から、正当な利益だけいただいて販売していましたが、『相場』があったのだ!とこの御質問で初めて知りました。

さて、この相場を調べてみると、本当に高いのです。
当店で販売している『日本ミツバチだけの純粋ハチミツ』は600g 4,536円。 
日本みつばちの蜂蜜の相場は450gで\6,000以上しています。こんなに高い相場だったのだと初めて知りました。

「日本みつばちのハチミツ」は、なぜこんなにも値段が高いのか調べてみました。
結論からいうと、「希少だから」です。

現在、日本ではハチミツ消費量の約93%を輸入に頼っており、そのうち約80%が中国産でです。
国内産約7%のほとんどは西洋みつばちで生産されています。採蜜量が多く家畜化されていて飼育しやすいのが理由といわれています。(出典:2009年財務省通関統計、日蜂協調査より)
対して、日本みつばちのシェアは1%にも満たないというのが現状です。
振動、騒音など環境の変化によって飛散しやすく、1群あたりの生産量も低いとされており、「業」としては向かないのが主な理由のようです。

■セイヨウミツバチ
セイヨウミツバチはもともとヨーロッパからアフリカ、中近東にかけて分布していた種類を人類が養蜂に利用するために家畜化したものです。
日本には明治時代になって養蜂のため移入され、今では九州から北海道まで広く飼われています。
日本中で飼われているセイヨウミツバチは主にイタリアン種という品種で腹部が黄色い色をしているのが特徴です。

■ニホンミツバチ
ニホンミツバチはもともと日本列島に住んでいたミツバチです。
セイヨウミツバチが移入される前、江戸時代には紀州藩でニホンミツバチを使った養蜂がさかんに行われていたといいます。
ハチミツの採取量がセイヨウミツバチには及ばなかったこと、逃亡という性質があるなどのためその飼育はだんだん見られなくなり、近年は山間部で細々と続けられてきました。
山間部の過疎化と山の植林によって自然に生息するニホンミツバチの減少が見られ、種としての存続が懸念されたこともあります。
ニホンミツバチは、環境条件が悪化すると、今まで住んでいた場所を離れ新しい場所に住みかを替えること(逃亡)が知られています。
夏、巣が高温になる、貯蜜量が少なくなる、巣虫が発生する、スズメバチの襲撃を受ける、巣が破壊されるなどが逃亡の原因になります。

では、こんなにも高価なのになぜ「日本みつばちのハチミツ」が人気なのか?
日本みつばちは西洋みつばちとは異なる酵素を持っており、酵素の違いが味の違いをもたらします。
蜂が花の蜜を巣に持ち帰り、酵素を加え、旋風行動によって水分を飛ばし、
濃縮しながら熟成されたものがハチミツです。
単なる花の蜜を集めたものではないのです。
加えて花に対する嗜好性も異なるため、日本みつばちのハチミツは独特で
唯一無二、濃厚で豊かな味や香りが楽しめます。
さまざまな花の蜜をブレンドする日本みつばちのハチミツは、滋養分も非常
に高いといわれています。
独特の味と香りに加え、滋養分たっぷりのハチミツ。
しかも、前述のとおり、日本みつばちは、環境の変化で逃げやすく、生産量が少ない。

これが人気の原動力のようです。
当店はこんな貴重なハチミツにめぐり合えて本当に幸運です。

●採取したハチミツはただ単に濾過しただけとなります。
濾過方法は
ザルに2回通し、その後、木綿の布で2回通します。
商品名のとおりの加熱や混ぜ物など全くない日本ミツバチだけの純粋蜂蜜です。


【2018年9月月刊 健友館】
前回は2011年の8月だったので7年ぶりの訪問になる。
奥野さんの家はこの道だったはずと記憶を頼りに車を走らすと、変わらない風景が出てきて安心した。
一人だと心細くなるほど細く険しい道で前回、伺った時には間違っていないか確認の電話を途中で何度もしたほど山奥だ。
そんな山奥なので平坦な土地は無く、自家用の家庭菜園あったとしても商売で農作物を作るというような大きな畑は全くない。
こんな所じゃなきゃ自然産物の日本ミツバチは無いのかもしれないな。とひとり思いながら到着。
「よく覚えていたわ。」と我ながら感心しながら玄関への階段を上ると、見たことのないものがおいてあった。

巣箱から蜜を採る風景を写真に収めたいんですと奥野さんにお願いしていたので、その道具だろうと聞いてみると手作りされた採蜜用の道具でステンレスの台が如雨露(じょうろ)状になっている。
使い方は天気の良い日に、この上に巣箱をひっくり返すと太陽の熱で蜜が柔らかくなり、したたり落ちる。
日本ミツバチの巣はもろいため、巣を掻き出して採蜜するので花粉やプロポリスも混じっている。
そしてザルに2回、その後木綿の布で2回濾過して完成する。

巣箱と言っても杉やケヤキをくり抜いたもので、日本ミツバチはその内側に8枚ほど巣を作る。
8枚全ての蜜を人間が採ってしまうと日本ミツバチは越冬出来なくなるので、半分の4枚ほど残し、巣箱を設置していた定位置に戻します。
巣箱は奥野さんの家から北側、西側、南側、家の裏山と見渡せる範囲で78個設置してある。
この周りの山は日本特有の杉林ばかりと言うわけでなく、原生林が残っている。
まあ、来た道があんなに険しければ、木を運ぶことも出来ないであろうから、ここには原生林が残っているのだろう。

日本ミツバチは大きな花の蜜は好まないそうで、木に咲く小さな花の蜜を集める。
西洋ミツバチはこの逆で小さい花には目もくれず、果実などの大きな花の蜜ばかり好むそうなのだ。
採蜜方法や、蜜の種類など日本ミツバチは西洋ミツバチとは大きく違うが、採蜜を行う人の格好も全く違うようで、採蜜時には防護服のような重装備はせず、顔に刺されないように網付きの帽子をかぶるのみ。
奥野さんは前に一度、一気に何十ヶ所も刺されたこともあるようで、こういった事故に合い、アナフィラキシーショックで亡くなった方も多数いらっしゃるとか。
店長の知り合いのお父さんも同じような事故で亡くなっている。

危険なこともあり、この山で採蜜をしているのは奥野さん含めて現在は2人のみだと言う。
これからも気を付けてやってもらいたいものだ。
この伺った日は海側は晴れていても山側は雨が降ると言ったこの地特有の天候で残念ながら
採蜜の風景を見ることができなかったが、これは次回の楽しみにしておこう。