無肥料野菜について 腐る野菜 遺伝子組み換え まとめ  なぜ無肥料で野菜が出来るのか?  土と種と愛情

なぜ無肥料で野菜ができるのか?

またまた熊本に行ってきました。
このご縁を大切にし、私なりに学んだ、
素人の目から見てきたことを書いてみます。

●文責 上瀧竜矢

■ご縁

今回の熊本県の旅は急に決まりました。
最近の私の行動はいろんな分野の方と交流を深めていました。
その方たちの影響もあるのでしょうか?
私自身が健康ストア健友館をはじめたことを思い出させていただいたのでしょうか?

「私ができる環境運動とは?」

こんなことを毎日のように考えるようになっていました。

私1人でお店にいるときに店内をグルグル歩き回りながら「私のこの世の役目とは?」を考えていると、当店の無肥料野菜が目に飛び込んできました。
その時、 無肥料野菜とはじめて出会ったころ、『私がやるべき仕事だ!』と勝手に妄想をした気持ちが沸々とよみがえって来ました。

●無肥料で作る農家さんは1人でも多いほうがいい。
●日本全国の農法が無肥料になれば肥料を外国から輸入することはなくなります。
輸送にという負荷がなくなる。
●無肥料になれば農薬など使わない。

少しは環境改善にお役に立てるのではないか?

●何をしている人も食べることはします。
食べなければ死んでしまいます。
●食べ物は心、体を作るもの。

世の中の食べ物がこれに 変われば?

こんな言葉が無肥料野菜を見た瞬間にでてきました。

もういても立ってもいられません。
早速、最近ご縁ができた元田さんに電話をしました。

元田さんとは2年前にメールでやり取りを少ししただけです。
そのときは「まだ無肥料に取り組んだばかりで野菜が無い。」と話をされ、その後は音信不通になっていました。

たまたま、過去のメールを見つけ、早速連絡。
取引が始まったのです。
そのはじめからの取り組みが分かっているだけに

『なぜ無肥料栽培に切り替えたのだろう?』

『切り替えたときはどんな気持ちだったのだろう?』

それが分かればもっと無肥料農家さんを増やせることができるのでは?
そんなことを話をしていると、
なんと、なんと周りに興味があって見ている方がいらっしゃるとのこと。
早速、熊本行きのチケットを取り、出発いたしました。

友人の自然食品店の社長と連絡を取ると、ちょう同じ日に熊本にいるとのこと。
なんというご縁なのでしょう。
一緒に同行していただくことになりました。

集まって話をした場所は元田さんの友人の酒屋さん。
ワインを貯蔵している蔵の1階にちょうど話ができるところがあります。
聞くと、元田さんがいつも仲間が集まる場所で、いろんな話をされているらしいのです。

いまは田植えの時期。
忙しい時期にもかかわらず、集まっていただきました。

適当に自己紹介を終え、それぞれの無肥料農法に出会った経緯などを話します。
皆さん前向きに話耳を傾けていただけます。
私たち自然食品店の現状なども話をし、農家さんも現在の状態などお互い包み隠さず話ができました。

元田さんの声がけで、気持ちのよい仲間の方とお話ができ、とってもすがすがしい気持ちになれました。


いつも温度が一定のワイン蔵の1F寒いくらいでした。

■農家の現状

その後、元田さんの自宅に招待いただけました。
お昼をいただきながら話をしていると、農協と農家さんとの現状の話が聞けました。

少し気になったので書かせていただきます。
(私なり理解したことなので、間違っていれば申し訳ございません。)

農協は農家さんが作った作物をすべて購入してくれます。
しかし、それには農協さんが指定した肥料、農薬を入れなければ引き取ることができません。
どの作物を作るのか事前に話をし、知らないうちに勝手に肥料、農薬を農家さんに送ります。

そして勝手にその農家さんの口座から引き落としします。
農家さんが、「こんなに肥料はいらない!引き取ってくれ。」と訴えたとしても
引き取ってくれません。
「引き取ってくれなければ支払いしない。」といったところで農協の返事は「それではあなたがブラックリストに載りますよ。」

私は企業との取引しかしたことがありません。
こんな殿様商売は聞いたことはありません。
普通は注文があり、それを納品、請求します。
承諾も無く、送りつけ「お金を払え。」

その言う通りに作物を作り、市場に出たとしても、いくらで売れるのか分かりません。

こんなことをしていてもいいのでしょうか?
この体制ではいつまでたってもいい作物はできにくいと思います。

もっと農家さんは自由に販売先を選べ、自分の考える農法を取り組むべきだと思います。


私、元田さん、サンスマイル松浦さんです。

■なぜ無肥料で育つのか?

その後、元田さんの畑を見た後、食事に出かけました。
1ヶ月ほど前に知り合いになったスリーF農家の浅野さんとも連絡を取りご一緒させていただきました。

やはり、無肥料の農家さん同士の話は違います。
突っ込んだ話が聞けました。

無肥料で作物が出来るのは基本的に

●水素エネルギー
(水をつかさどる月から来るエネルギーで 潮の干満や体内生理など)

●火素エネルギー
(熱、光などの太陽のエネルギー)

●土素エネルギー
(地球の奥から作物にとって最も重要な土のエネルギー)

が出ています。
窒素、リン酸、カリウムの存在ではなくこの水素、火素、土素の宇宙、地球から出ている『エネルギー』で作物を育てるのが故岡田茂吉氏の教える自然農法です。

実際にこの考えを元に実践している農家さんはかなりの実績を上げています。
ただ、はじめから全ての人がうまくいくことはありません。
今まで入れていた肥料の毒ですぐにはうまく行かない方が多いのです。

■肥毒

無肥料栽培実施農家さんの多くは「肥料は毒だ」「肥料で土が弱る。」と考えます。

慣行農法から無肥料に切り替え時は必ず、今まで入れていた残留肥料の問題が出てきます。

この“残肥”が原因で土素エネルギーが取り入れられなく、残肥が抜けきるまではいい作物が出来ません。

さて、この残肥、農薬が長年蓄積し、肥毒層が出来ているという考えがあります。
この肥毒層は、 その上の層と下の層に比べると冷たくて固く、水はけを悪くしています。
俗に言う「耕盤」。

実際に元田さんはショベルカーを使い、この肥毒層を見つけました。
上の層から20cmの場所に8cmの肥毒の層がありました。
温度計で測るとこの層に入った途端、温度計がピュ〜と下がります。

元田さんは毎年この肥毒層を確認しますが、2年目は肥毒層が2cm。
3年目は上の層から15cmのところに移動し、1.5cmになったと言われています。

スリーFの浅野さんも似たような体験をされていました。
トマトが順調よく成長していたところ、もうそろそろ実が付くかなというところでいきなり枯れた。
といった経験をお持ちです。

この話を横で聞いていた私は思わず感嘆の声を上げてしまいました。

 


ネギの種です。基本的に無肥料栽培は自家採取です。

■マメ科とイネ科で肥毒を抜く

無肥料栽培に切り替える方はこの肥毒層をなくす事から始めなければならない。
耕盤破砕といって、サブソイラや深耕ロータリーは一時的には良いかもしれないが、結局は肥毒を畑全体に散らすだけ。
3年もするとまた、ボンと戻って盤が出てきてしまう。

肥毒をちゃんと抜き取るには植物の力を借りるしかない。
まずはダイズやムギ、またはマメ科とイネ科の緑肥を作ることから始める。

最初はマメ類を作っても虫や病気が寄ってきてメチャクチャになるかもしれない。
だが、それこそがマメ類が肥毒を浄化してくれている証拠である。

そうやってだんだんに農薬なしで作物が出来るようになってきたら、果菜類を作る。
最終目標は葉菜類が無農薬で出来る畑だ。
ちなみにこれまで有機栽培をしてきたおかげで「掘ってみても肥毒の層が見つからない」という人もいる。
耕盤の無い フカフカの畑。

だが、これは肥毒が無いということでは決して無いようだ。
土の中全体に肥毒が散らばっている状態で、実に始末が悪い。

目に見えない肥毒が抜けきらないうちは、やはり虫や病気の発生に悩まされ続けることになってしまいそうだ。
(2005年10月号現代農業抜粋)

私はこの肥毒の抜き方は知りませんので本から抜粋させていただきましたが、こんな苦労をされて何年も時間を掛け、無肥料作物を届けていただいていることに感謝です。

本当に愛情のこもった、おいしい野菜を
ありがとうございます!   

上瀧竜矢