■羅漢果の産地
羅漢果のふるさとは中国の広西省「桂林」です。
ベトナムに隣接する中国の最南端に位置し、西江の支流・桂江では吃立する
奇石の渓谷が世界的に有名。
渓谷が霞む景観は水墨画そのもので、まさに仙人の存在を想像したくなる幽玄さです。
羅漢果は世界でただ一ケ所、ここ桂林周辺でしか育ちません。
他の地域で栽培しようとしても、うまくいかないのです。
当然、日本で売られている羅漢果も、すべて桂林からの輸入品です。
ではなぜ桂林周辺でしか育たないのでしょうか。 |
■土壌
桂林周辺の土地は、太古の昔(約3億年前)は海底であったため、その土壌は多くの海中生物の死骸で成り立っています。
この堆積した石灰質カルスト台地はカルシウム、マグネシウム、銅、亜鉛、マンガンを始めとする「ミネラル分」を非常に豊富に含んでおり、このことが「ミネラル」を多く持つ羅漢果の生育に大きな影響を与えているのです。 |
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■気候
桂林周辺は平坦地がほとんどなく渓流が多くあって、とても排水が良い土地です。
その土地がら年間降水量が多く、しかも昼夜の温度差が大きいため濃霧が出て日照時間が大変短くなります。羅漢果はこの点を好むのです。 |
■紫外線
この周辺は、標高400~1000mの山岳地帯で、緯度的にも亜熱帯に属し、大変強い紫外線が常に降り注いでいます。
この紫外線は植物にとっても大きなストレスです。
しかし、この非常に厳しい環境こそが、「抗酸化ビタミン」を多く持つ羅漢果の生育に大きく関わっているのです。
羅漢果の生育にはこれら様々な気候、環境条件が揃わなければならず、桂林周辺は、世界中でもこの条件を備えた数少ない土地の一つであり、羅漢果の生育にぴったりと合った土地なのです。
広い中国の中で、桂林でしか育たなかったこと。
それが、羅漢果が長きにわたって「幻の果実」であった理由なのです。 |
■羅漢果の成分
羅漢果に含まれている甘味成分は,羅漢果自体のもつ果糖と、その中に含まれる「テルペングリコシド配糖体」という特殊な成分です。
テルペングリコシド配糖体は、岡山大学の研究により発見された新しい甘味成分で、砂糖の400倍もの甘さを持っています。
そして、腸から吸収されずに排泄されてしまう糖分のため、 砂糖のように体内でエネルギー利用されることがなく、ほとんどノンカロリーであるという特性があります。
羅漢果の甘さは口に含むと香ばしく、味は黒砂糖に似ています。
それなのに糖尿病の方や、ダイエット、健康維持、美容に役立つと言うことから大変人気を集める果実となっています。
羅漢果は、最近よく耳にするSOD(活性酸素除去)作用を有する物質が数多く含まれていることが、岡山大学医学部の森照胤教授などにもよって
明らかにされています。
このことから羅漢果は抗酸化力が非常に強く、摂取すると体の酸化を抑制する力があると言えます。
また、ビタミンE(トコフェロール)、鉄、リン、マグネシウム、カルシウムなど、現代人に不足しがちなミネラル分を豊富に含んでいます。
特に「ビタミンE」と「鉄分」の含有量が大変多いです。
これには、羅漢果が育つ独特の土壌と気候、厳しい自然環境が大きく影響していると思われます。 |

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カロリー398kcal(100g)
羅漢果含有率 95% |
■SOD(活性酸素除去)作用
活性酸素とは我々が吸ってる酸素の中で攻撃的になった酸素のことです。
全ての老化現象の原因です。
健康情報番組などでもよく耳にする「活性酸素」。
生きていくために必要不可欠な「酸素」が ほんのちょっとだけ変化した物質ですが、生活習慣病やガンなど深刻な現代病を引き起こす原因とされています。
切ったリンゴを放っておくと変色し、ピカピカだった鉄がサビつきます。
これらを酸化現象といい、空気中の酸素が原因で、人間も、酸素を吸う事によって同じ事が身体の中でも起こっているのです。
人間の身体も油のように酸化しているのです。 |
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