無肥料野菜について なぜ無肥料で野菜が出来るのか? 土と種と愛情
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無肥料野菜について
有機JAS法が施行されて有機栽培野菜が少しずつ巷で見かけるようになりました。しかしながら一部では有機栽培による弊害も指摘されています。ではなぜ健友館が無肥料無農薬野菜を推進しているのか?そこを少し探ってみましょう。
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無肥料自然栽培とは、化学肥料・農薬はもちろんのこと、有機肥料を一切使用せず、土そのものがもつ本来の偉力を発揮させる栽培方法のことです。
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近代農法(慣行農法) |
一般の農業では土壌消毒と称して土壌中の微生物を皆殺しにし、微生物は姿を消し単一な微生物層になってしまいます。
その後、化学肥料を入れチッ素・リン酸・カリウムのバランスがよく取れていて純度の高い肥料成分の土となります。
種が発芽し根っこが生えすぐに養分を探し始め、化学肥料にたどり着きます。純度が高いのですぐに養分にたどり着きそれを吸ってグングンと成長します。
そして雑草が生えれば除草剤を撒くという仕組みです。
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有機栽培 |
土壌消毒も化学肥料も投入しません。
投入するのは動物性の堆肥・有機肥料、すなわち化学肥料と同じ成分のチッ素・リン酸・カリウムの純度が粗い物。
なのでグングン成長するという訳には参りません。
根っこは自ら粗い肥料成分を探しますので化学肥料に比べて根は深く張られます。
雑草・虫が付いてもJAS法で認められてる農薬しか撒きません。
有機JAS法では21種類の農薬と60種類の食品添加物の使用が認められています。
有機JASマークの張っているものは無農薬とは限りません。
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無肥料自然栽培 |
土壌消毒も肥料も堆肥も投入しないので根っこは養分を求めてグングン張る。
当然、肥料の臭いに寄ってくる虫も来ないので農薬など皆無。
根が張ることで野菜の生命力は非常に強くなる。
2005年は台風などの災害が多く、野菜の値段が高騰しましたが、根っこが長い無肥料野菜は災害の被害をもろともせず安定的に供給されていました。
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虫が来る野菜 |
肥料を使えば使うほど虫は寄ってきます。
肥料をたくさん投入することで病虫害が増えるのは意外と思われるかも知れませんが、肥料の臭いが葉から出て虫が来ます。
詳しく書くと大量に投入した肥料(チッ素・リン酸・カリウム)を野菜が吸い野菜の中で『硝酸態チッ素』と言う物質が発生します。
その硝酸態チッ素を大量に含む野菜めがけて虫がやってくるのです。
過剰な硝酸態チッ素は発ガン性があり、さらに肉と化合すると『ニトロソアミン』という超発ガン性物質が発生すると言われます。
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無肥料の木の葉とてもキレイ。
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肥料を吸った木の葉は虫食いだらけ。
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腐る野菜 |
無肥料栽培をされている農家さんは口をそろえて「無肥料野菜は腐らなくて枯れる。」と言われます。
もともと野菜は腐るモノではなかったようでいつの頃からか世間では腐るものに変貌したようです。
この腐る野菜の原因は過剰な硝酸態チッ素と『活性酸素』の除去能力が低いことにあります。
この腐敗について当店で玉ねぎを使って実験してみました。
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実験開始日
平成16年11月21日
①1個\40の無肥料無農薬野菜
②3個\198で購入した有機野菜
③1個\79で購入した慣行農法野菜(化学肥料)
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①の玉ねぎは切るとき、心なしか目が痛くありません。お客様と一緒に生で味の食べ比べもしてみました。
①甘いです。コクのある甘さです。
②水っぽいです。甘みはあるけれど頼りないです。
③ピリピリするだけで味がしません。
無肥料野菜はピリピリしないのでサラダにするとき水にさらす必要がありません。
熱を入れるともっと甘みが増すようです。野菜の匂い、味ともに群を抜いてます。
一度お試しください
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途中経過
平成16年12月23日
上の写真と見比べてもわかりますが②は完全に腐敗しています。
①はまだまだ食ることが出来るみたいにシャンとしています。
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③腐敗しだしてきました。ただ妙なことにこの野菜だけ表面に黄色い物質がにじみ出てきています。
これは何でしょう?農薬かな?
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動物性肥料 |
一般の有機肥料栽培で最も多く使われる肥料・堆肥は牛フンです。ほとんどの牛は
ポストハーベスト農薬に汚染されたり、遺伝子組み換え操作をされた穀物や、抗生物質、
ホルモン剤を使用された餌を食べ、フンをします。
こうしたフンからできた肥料を使う農産物は果たして安全といえるのでしょうか?
牛の糞で堆肥をつくり、肥料も牛の糞です。
土の中が牛の糞まみれで、糞で野菜を作っているようなものです。
常に大量の栄養素が周囲に存在し、それと吸収しすぎて糖尿病のような野菜に育ってしまいます。
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種 |
無肥料自然栽培の条件として「タネ」の問題が上げられます。
現在一般的に流通している野菜の種は一代交配種(F1)という技術のものがほとんどです。
これが何かと言うと、作物を流通させる上で極めて都合がよく人為的に操作されたものです。
例えば、『トマトM』で考えると箱に24個入るようにタネを設計します。
キャベツなら平箱に8個入るように人為的操作をします。
見栄えがよく、市場流通にもってこいの野菜の設計をタネに組み込みます。
翌年、F1種から作った野菜のタネを採ろうとしても種ができなかったり出来たとしても親と全く別物の野菜になってしまいます。
そんな理由で農家の方は自分でタネを採れません。
毎年、タネ屋から種を買うのが当たり前になっています。
子孫が出来ない、別物になる野菜を人が食べる。
今後どうなるのでしょうか?
このF1種は農薬・化学肥料を使用する事を前提として作られています。
無肥料栽培に適した「タネ」は在来種、自家採取でなければいいものが出来ないようです。
自家採取を続けることにより、より土に合った、よりその風土に合った野菜に変化してゆきます。
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遺伝子組み換えの現状 |
遺伝子組み換えがなぜ悪いのか?
良くない様な感じだがなぜと言う方が非常に多くいると思われます。
以前の私もそうでしたが調べてみると怖い現状になっています。
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生物特許問題
バイオテクノロジー企業が種を支配してきた大きな原因に「生物特許」が挙げられます。
これは、種などに「知的所有権」があると主張して、他の人がそれを使うなら「お金を払いなさい」、もしくは使えないように独占する権利のことを言います。
これは1980年代にアメリカの最高裁判所が、遺伝子組み換えの微生物に対して
はじめて「特許」を与えたことに始まりました。原油流失した際に、汚染源を分解する力を持ったバクテリアに対し与えられたのです。
その後、遺伝子を改良し、ガンになりやすくした実験用のマウスにも特許を認め、
そして遺伝子組み換え作物にも特許を与えました。
それから国際条約にまで及ぶのです。
「植物新品種の保護に関する国際条約(UPOV条約)」が改定され、
新しい品種を開発した人には権利が認められるのです。
開発者の権利は以前も認められていたわけですが、
それにプラスして、「特許権」も認めるということが条約の内容です。
つまり「二重保護」を認めるということです。
「品種登録権」として認められていた植物は限られていた訳ですが、条約改定によりあらゆる植物に特許を認めるということになったのです。
こうして開発者の知的所有権の強化が図られていったわけです。
これらのことにより種子産業は、非常に旨みのある産業になったのです。
バイテク企業の世界戦略
遺伝子組み換えの開発企業は世界規模で種会社の買収をしています。
アメリカのモンサント社は北米・南米の主だった種子会社をことごとく買収し、
小麦・大豆・とうもろこし・綿花の種をほとんど手中に収めています。
スイスのノバルティス社もモンサントと同じような活動をし、1997年には韓国で業界2位のソウル種苗を買収しました。
そしてそれを足掛かりに、日本、東アジア地域への戦略を立てています。
日本の大きな種会社といえば、サカタのタネ、タキイ苗種などがあげられますが、
サカタのタネにも大株主として、ノバルティス社傘下のスイスの投資会社の資本が入っています。
アルゼンチンはこのモンサントの買収により、ほぼ全ての種会社が傘下に入りました。
世界第2位の生産量を誇るアルゼンチンの大豆は、90%以上がモンサントの販売する遺伝子組み換え大豆になっています。
また、インドにおいては、産業の中心である原種の綿花が、遺伝子組み換えのモンサントの綿に切り替えられようとしています。
メキシコは、とうもろこしの原種があるところです。
そこに家畜用の餌として輸入された遺伝子組み換えの種から花粉が飛び、
そしていつの間にか原種のとうもろこしを汚染している事も報道されているのです。
組み換え技術は、環境に対する脅威になっていることが現在認識されています。
復活したターミネーター
多国籍企業が種会社を買収し、遺伝子組み換えの種を世界中に売っていく。
農家との契約で種の自家採種を禁止。
特許のかかった種であるから、自家採種は特許権の侵害にあたる訳です。
北米では農家を監視できますが、インドや中国といった具合に、色々な国にまで販売が及んでいくと監視が不可能になってしまう。
そこで開発されたのが「ターミネーター技術」です。
これは植物やねずみなどから毒素を作る遺伝子を取り出し、作物に導入します。
結果、農家が自家採種した第2世代の種は、蒔くと胚芽しようとする時に遺伝子にスイッチが入り、種の中に毒素が出て、種は自殺してしまう。
つまり自家採種してもその種は芽が出ないというものなのです。
この技術は、世界中で反対の声が高まりました。
この結果、遺伝子組み換え技術は世界の飢餓を救う技術、農民により良い種を供給する技術という宣伝が繰り広げられてきましたが、実際は一握りの多国籍企業が利益を最大化し独占するための道具として使おうとすることが世の中に明るみになりました。
そこで「ターミネーター技術の応用化は当面しない」という発表になった訳です。
強い反対の声にひとたびは応用化を見送りましたが、
2001年、アメリカ農務省はモンサントの綿花にターミネーター技術の応用化を認めました。
いよいよスタートしたのです。
さらにアメリカで特許を取った技術として、「トレーターテクノロジー」という、
ターミネーター技術をもっと洗練化したものが登場しています。
自家採種した種が自殺してしまうというのはあまりにも露骨に反倫理性が際立つというので、トレーター技術へ改良したということのようです。
これは取った種はそのまま播くと芽が出ないが開発企業が販売する薬剤に漬けるとか、散布すれば、人為的に入れた成長や発芽を止めるブロック遺伝子が外れ、発芽するようになるというものです。
種子と薬剤のセット販売商法です。
非常に問題のある技術ですが、アメリカは去年の5月特許を認めました。
種会社が買収されて、ターミネーターやトレーターというテクノロジーが認められていく段階に来ています。
日本の場合は、ほとんどがF1で『種は毎年買うもの』ということが当たり前になっていて、ターミネーター技術のことは農家さんにとって今までと同じ事なので今ひとつピンと来ません。
種屋が売りたい種しか買えないというのは、農民の自主性を自ら手放してしまっているということです。
それが「米」に来た時に、私たちは一体どうなるのだろうか、
このことを真剣に考えなければならない所にきています。
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やはり自家採取の無肥料自然栽培 |
この遺伝子組み換えの記事はNPO法人「日本有機農業研究会」理事の安田節子さんのホームページから抜粋させて頂きましたが、これを読んだときは本当に恐ろしくなってしまいました。
15年ほど前にこんな話を聞きました。
「最近の不妊症で男性に原因がある人が多くなってきた。それは精子の数が少ない無精子症。それになる原因の1つに種無しぶどう、種無しスイカの食べすぎだ。」
その言葉は、いまだに心の中に残っていて、これらの食品を見ると思い出してしまいます。
人が食べたもので体が作られていることをは周知の事実。
化学肥料、農薬、食品添加物。
ありとあらゆる物を口に入れてきた現在、原因不明の病気や、
アレルギー、先天性の難病、生活習慣病が激増して
国家医療費も足りない状態になっています。
実際に食料輸入大国である日本は、遺伝子組み換えされた
トウモロコシ、大豆、菜種、綿を大量に輸入し、畜産飼料として使用。
食用としても、他国以上に食べていることは間違いありません。
そしてもうすでに日本国内で雑穀、一部の野菜の遺伝子組み換え
実験栽培は行われています。
主食である米の実験も北海道でされています。
これらを自家採取種、土と太陽と人の愛情で育つ無肥料野菜が、
環境問題や健康の問題どれを考えても一番良い。
価格も当店では頑張っています。
安くて、環境、体に良く、美味しいものそれが無肥料野菜です。
ちなみに、北海道の伊藤さんの無肥料玉ねぎは
『どっちの料理ショー』で紹介されました。
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